葬儀費用
葬儀費用ってどのくらい?
葬儀業界のことがよくわからない、そして、葬儀費用はいったいいくらなんだろう。
と思ってこのページを開いた方が多いのではないでしょうか?
葬儀費用とは「葬儀社によって大きく異なる料金体系」や「宗教者へお包みする御礼(お布施等)」など金銭的に非常にわかりづらいものです。
さらに、葬儀社やお寺側の説明不足による、捕らえ違いであったり、価値観のギャップもあるのでしょう。
「こんなはずではなかった」というようなことにならないように葬儀費用のしくみをしっかりと理解しておきましょう。
まずは、(財)日本消費者協会「葬儀についてのアンケート調査」平成22年11月実施された一般的な通夜・告別式を行った場合の葬儀の平均金額を見てみましょう。
日本消費者協会「葬儀についてのアンケート調査」
全国平均 ・・・・・・・199.9万円
関東B地区(東京・神奈川・埼玉)平均 ・・・222万円
(日本消費者協会調べ) 〔単位:万円〕
地 域 | 総費用 の合計 |
葬儀一式 の費用 |
飲食接待費 | 寺院にかかる お布施 |
全国平均 | 199.9 | 126.7 | 45.5 | 51.4 |
北海道地区平均 | 147.2 | 98.3 | 57.8 | 46.4 |
東北地区平均 | 233.6 | 183.3 | 58.9 | 61.6 |
関東A地区平均 千葉・群馬・茨城・栃木 |
228.2 | 126.7 | 52.5 | 55.7 |
関東B地区平均 東京・神奈川・埼玉 |
222 | 115.9 | 43.5 | 46.1 |
中部A地区平均 新潟・富山・石川・福井 |
221 | 153.4 | 48.8 | 47.4 |
中部B地区平均 愛知・静岡・岐阜・長野・山梨 |
213.4 | 122.6 | 43.4 | 50 |
近畿地区平均 | 194.1 | 183.5 | 90 | 49.3 |
中国地区平均 | 192.3 | 112.2 | 11.9 | 67.2 |
四国地区平均 | 105 | 160 | 10 | 50 |
九州地区平均 | 146.3 | 92.2 | 79.3 | 29.6 |
(財)日本消費者協会「葬儀についてのアンケート調査」平成22年11月実施
- ※葬儀費用の合計は「個別の費用は分からない」などのケースを含むため、葬儀一式費用・寺院の費用(お経料、戒名料など)・通夜からの飲食接待費用の各費用の合計とは一致しません。
ここで注意しなければならないのはこの平均金額。
葬儀の規模(参列者の人数)返礼品・食事等の内容も人それぞれ異なり、下は10数万円上は1千万円以上とのことで、実際の所実態は明らかではありません。
ちなみに、関東B地区でライフデザイン研究所が調査した火葬式の平均金額は、25万〜30万円です。
後悔しないためにも葬儀費用こそ、注意が必要です。
日本消費者協会の事からも分かるとおりに、
葬儀費用とは、様々な条件によって左右されてくるので、お葬式費用は一口に「いくらです」といいきれないのが現状なんです。
葬儀の費用とは、参列する方の人数、どんな葬儀をしたいか・・・例えば家族だけの葬儀とか火葬だけ、無宗教でしたいというようなことですね。そして、葬儀を行う場所よって、総額に随分と開きがでてきます。
むしろ、こちら側が、どんな葬儀をしたいのか尋ねもしないのに、葬儀社が「うちはだいたい100万円でできます。」って答えたとしたら、ちょっと警戒する必要があるかもしれません。
実際のところ、お葬式を出す経験やお葬式を事前に考えたことのある人のほうがめずらしのですよね。
ほとんどの人が「葬儀」というものを想像できないまま、葬儀社のレールにのせられてしまっているのです。
葬儀費用のしくみ
■葬儀費用の内訳
葬儀の総費用といわれても、金額についてまったく想像できない方が多いのではないでしょうか?
非日常的であるがゆえに、分かりにくく不透明という印象をお持ちの方も少なくありません。
早速、葬儀に関わる費用の仕組みをみていきましょう。
お葬式の総費用は、「葬儀費用」「実費」「宗教者お礼」
と大きく3つに分けることが出来ます。
●内訳その1「 葬儀費用 」
葬儀費用とは、直接葬儀社の利益になるものをいいます。
葬儀社の経営方針によって、「価格設定」が大幅に異なる部分です。
≪葬儀費用≫の主なもの
祭壇・棺・ドライアイス・枕飾り・後飾り祭壇・遺影写真・看板関係・受付関係・礼状・人件費・お別れ花.etc
☆消費者と葬儀社の「葬儀費用」についての認識の違いに注意せよ!!
消費者にとっての「葬儀費用」と葬儀社の指す「葬儀費用」には認識の違いがあります。
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葬儀社が考える 「葬儀費用」は この部分! |
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認識の大きなギャップ!!
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消費者が考える 「葬儀費用」は この部分! |
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消費者にとっての「葬儀費用」は家計から出て行く「お葬式の総費用」にあたり、葬儀社にとっての「葬儀費用」は、葬儀社の利益になる部分の一コマにしか過ぎないのです。
よくあるトラブルのパターンとして・・・「葬儀一式●●円」という表現。
このような葬儀社の広告をビラチラシやインターネットのホームページ上で目にすることがありますね。
それだけで葬儀ができると勘違いなさる方がいらっしゃいます。
上の図?のように、全体的なもので見積書の総額として考える(見積に「実費」が記載されているかどうか)必要があるのです。
なぜなら、葬儀社は、自分達の直接の利益になる「葬儀費用」しか見積を出さないケースがあります。
消費者に安く見せて、受注をもらおうとしているからです。
●内訳その2 「 実費 」
葬儀社が専門業者へ依頼をしているものをいいます。
≪実費≫の主なもの
搬送費 霊柩車 (車両関係)
斎場使用料 火葬料 (斎場関係)
通夜料理 精進落し (料理関係)
返礼品 (返礼関係)
.etc
葬儀社は、故人を搬送する車=搬送業者、通夜のときにお食事をする通夜料理=料理屋、また、参列してくださった方への粗供養品等=返礼品屋と、各専門業者へ依頼をしています。
「実費」というのは、葬儀社の利益ということではなく、実際には葬儀社と提携をしている各専門業者への支払いとなります。
※実費を葬儀社が立て替えておいて、後日葬儀費用と合わせて精算する仕組みがほとんどです。(喪家が料金を別途支払う場合もあります。)
●内訳その3 「 宗教者へお礼 」
宗教者を呼んだ場合、お礼を包むのが一般的です。
≪宗教者へお礼≫の主なもの
御布施 (仏式)
御祭祀料 (神式)
御礼 (キリスト教)
.etc
こちらの宗教者のお礼とは、「葬儀費用」と「実費」とは少し習性が異なります。
宗教色を無くした、無宗教葬をご希望の方は宗教者のお礼は必要ないですが、僧侶や神職、牧師、神父を呼んだ場合に、必ず「お礼」という形でかかってきます。
実際の見積書例
それでは、実際の見積もり事例を見てみましょう。
火葬式の事例でみてみましょう。
一口に火葬だけの葬儀といっても、葬儀社によって見積もりの出し方が異なるのです。
▼見積もり例1 (A葬儀社) ▼見積もり例2 (B葬儀社) ▼見積もり例3 (C葬儀社)
葬儀社から見積書をとりよせたとき、すぐに目がいくのは合計金額欄でありませんか?
見積の詳細をみても葬儀社によって表現の仕方が随分異なるものです。
「A葬儀社」は、見積書をみただけでは、どんな風にみたらよいのか素人にはわかりづらいかもしれません。
「B葬儀社」は、葬儀費用・実費とわかれ細かく項目が掲げられていますが、火葬式において全く必要ないものも入っており実用性に若干欠けます。
「C葬儀社」は、火葬専用のプランで、葬儀費用・実費とわかれており素人でも受け容れやすいかもしれません。ただし、プランの中身を確認しておく必要はあります。
葬儀社から見積を取り寄せるときは、火葬式や家族葬というような葬儀の種類を伝え、人数など要望を伝えます。
また、葬儀社が提示した見積についてプランの内容などきちんと説明をしてもらうようにしましょう。
また、見積の有効期限を確認しておくと安心です。
